FrameMakerとInDesign
新規にドキュメントを作成する際、仕様ツールについても検討されると思います。
どんな基準で検討されているでしょうか?
今回は、FrameMakerとInDesignについて比較してみようと思います。
基礎的な比較はAdobeのヘルプにお任せします。
https://helpx.adobe.com/jp/x-productkb/multi/217.html
ここで比較しなくても既に、様々に高度な比較をされているサイトが存在すると思いますが、少しだけ違和感があるのは、FrameMakerをいわゆる「DTPツール」として捉えていたり「ワープロ」として捉えていたりすることです。
その捉え方は、、、正しいです 😀
ただ私はFrameMakerをシステムだと捉えています。これは言葉のニュアンスなのでどれが正解とかの話ではなく、感じ方の話です。
一般的には、DTPツールの代表格といえばAdobe Illustratorがあがると思いますが、これと良好な関係を保っているのがAdobe InDesignです。デザインに主眼を置いているツールです。私はInDesignを「ページレイアウトツール」と呼んでいます。
InDesignは「印刷」に特化しておりまして、その機能は目を見張るものがあり、素晴らしいです。
色の管理もInDesignが優れていますし、テキストがオーバーフローしていたら知らせてくれるなど、親切心いっぱいです。
フローを自由に配置しデザインしていく「ページレイアウトツール」です。
対してFrameMakerはメインフローを真ん中に据え、そこに内容を流し込んでいくようなイメージです。
色の管理やグラフィックの描画に関しての機能はInDesignに比べれば貧弱と感じるでしょう。しかし、FrameMakerの真価はそこにはなく、「構造化」文書の作成時にこそ真の力を発揮すると考えています。
「構造化」文書とは単純にXMLを指すわけではなく、構造規則のもと作成されている文書のことですが、話が長くなるのでここではXMLをイメージしていただいてもかまいません。
FrameMakerはXMLを取り扱うアプリケーションとして非常に強力です。
スタイルや構造を定義するEDD(Element Definition Document)や読み書きルールなどを含む「構造化アプリケーション」を開発することによって、XMLを詳細にコントロールすることが可能です。
XMLを強力にコントロールできるツールでありながらWYSIWYGのエディターであることが、FrameMaker最大の特徴だと私は捉えています。
長くなってしまったので、また次回…