FrameMakerコラム
マスターページテキスト枠の種類
マスターページに配置されているテキスト枠があるとします。
そのテキスト枠の種類(下図参照)、「バックグラウンドテキスト」なのか「ボディページのテキスト枠用テンプレート」なのかを判別する方法はありませんよね?
このテキスト枠の「種類」はマスターページにおけるその配置とボディページに反映される際に、重大な影響を及ぼします。
「バックグラウンドテキスト」だと配置可能な位置にも、「ボディページのテキスト枠用テンプレート」だと配置できなかったりします。
オブジェクトの属性を確認して位置の設定(数値)が同じでも位置が異なるということです。実際に起こり得ます。
影響を及ぼすにも関わらず、その「種類」を判別する方法が用意されていない(スクリプトからも確認できませんでした)のはどうかと思います。
私の知識不足も十分考えられますので、ご存知の方はご教授お願いいたしますm(_ _)m
段落のユニークID
こんにちは。
しおり付きのPDFをFrameMakerから作成した際、何故かしおりの飛び先が異なるということが発生することがあります。実際に経験したことですので、間違いなくあります。
私が経験したケースですと、その原因は「段落のユニークIDの重複」でした。
作成元のFrameMakerファイルは、構造化された(この場合の構造化とはFrameMakerでのタグ付けを意味しています)ファイルでしたので、しおりが明示的に示されたエレメントのIDを目指して飛んでくれていたら起きなかった問題ですが、段落のユニークIDを目指していたので、重複した段落のユニークIDのうち、先に出現した段落を目指して飛んでしまっていた。ということです。そしてこれは同一ファイル内で発生したことです。
これは戸惑いますよね。
もし、同様の症状が発生した方がいたら、「段落のユニークIDの重複」を疑ってみてください。
マスターページの数
FrameMakerのマスターページの数ですが、ヘルプにはカスタムマスターページは100種類まで。という記述があります。
しかし、
上図のようにマスターページを100個以上に増やすことは可能のようです。
あけましておめでとうございます。
石川でございます。
Adobe FrameMaker。とても良いソフトでございます。
ただマスターページが100個までしか増やせません。
【参考】FrameMakerヘルプ
せめて200個にしてほしいものです。
手段としてのCMS。でも、いつの間にか手段が目的になっていませんか?
このところ、お客様からCMSのご相談を受けることが多くあります。
CMSは、大量のドキュメントを運用管理し効率化するのには非常に有効な手段です。
ただ、導入にあたっては、コストや人材など越えなければならない壁が存在します。
目的と手段
しかし、お客様からCMSのご相談をいただき、お話していて時折感じるのは、いつの間にか「目的を達成するための手段としてのCMS」だったはずが、「CMSの導入自体が目的」となってしまっていることです。
たとえば、web化を目的としているのならば、FrameMakerでしっかりと作り込んでおけばFrameMakerからの書き出しでレスポンシブHTMLを書き出すこともできますし、コストダウンとWeb化が目的であれば弊社のA-SYSソリューションがコストダウンやweb化だけでなくスモールスタートを実現しながらCMSでは難しいレイアウトにも柔軟に対応できます。
しかし、CMSをお考えのお客様に目的実現のためCMS以外のご提案をしても、なかなか受け入れてもらえないのが現実です。
それは、私たちの説明力不足、コミュニケーション力不足も意味していますので、今後精進すべき課題ととらえています。
FrameMakerは過去のもの?
ここ数年テクニカルドキュメント業界ではCMSがブームです。それに対し、FrameMakerってまだあったんだねと言われる始末です。
確かに、FrameMakerは一時バージョンアップも滞り、InDesignの普及により日本では影の薄い存在となってしまいました。
しかし、現在では定期的にバージョンアップも行われ、XML、DITAはもちろんCMSとの連携や実用的なHTMLへの書き出しなど、時代にあわせ最新の技術にも対応した非常に柔軟性のあるアプリケーションにアップデートされており、FrameMakerに対する認識を改める必要があります。
目的を達成する手段は、一つとは限りません
もちろん、目的だけでなく、将来的なビジョンがあってCMSを必要とする場合もあります。その時は、もちろんCMSをご提案させていただきます。
この様に、弊社では従来のFrameMakerやInDesignによるドキュメント作成から、CMSとFrameMakerを組み合わせたり、ブラウザベースのクラウド型CMSまで、ドキュメント制作の経験を生かし様々な手段をお客様の目的に合わせてご提案しております。
マニュアル作成におけるCMS導入・運用成功の秘訣!
近年、DITAやCMSを用いたマニュアル作成の効率化が注目されています。その期待感とは裏腹に効果を発揮できず導入が失敗に終わるケースも多々あることも事実です。CMSの導入で効果を出し成功させるためには秘訣があります。
上記の3つはメーカーに求められます。コンテンツ作りや、システムの選定も重要ですが、CMS導入の効果を発揮・維持していくためには上記の3つがとても重要になります。また、これらはCMSがどれだけ高機能でも解決できないことなのです。では、具体的にはどういうことなのでしょうか。
関係者に一定の知識が必要…
強いリーダーシップ…
メーカー主導での導入・運用・管理…
これでは次第に共有化の意義は失われ、効果が発揮できなくなります。そのため、メーカー主導による一本筋の通った導入・運用・管理が必要となります。
CMSは魔法のツール!?
この様に成功させるには非常に大変な労力が必要となります。しかし、導入を考えている多くの企業は、CMSを導入すれば万事うまくいき、効率化できると夢見ています。実際には、CMSは魔法のツールではなく、正しい知識と関係者の理解を得るために、一つ一つ問題を解決し、地道に土台を築いた上で効果を発揮できるものだということを理解する必要があります。